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もともと「結婚なんかしない」「子供も欲しくない」と独身生活を楽しんでいた彼です。
「結婚するしか私たち二人が一緒にいることは出来ない」ときっと彼もそう思ったに違いありません。
でも結婚すると決まると、二人とも「これで離ればなれになることはない」と、喜びの気持いっぱいで一人暮らしをしている彼のお父さんへ報告に行きました。
その頃には彼のお父さんとすっかり仲良くなっていた私が、息子と結婚することになったことを聞いて心から喜んでくれました。
「息子と結婚することを決心してくれて本当にありがとう!」と感謝すらされました(笑)。
そして彼の家族や友達、村中の人たちが、私が結婚してこの村にとどまることを喜んでくれました。
さあ、問題は日本に居る私の両親です。
家出をしてきたといえ、報告をしなければと思い電話をかけて結婚することになったことを伝えました。
電話の向こうの母は「こうなることは薄々気づいていた。でも、頼むから結婚する相手をつれて一度日本に帰ってきてくれ」と言いました。
「勘当だ!帰ってくるな!」ではなく「帰ってきてくれ」と言われ、両親はあきらめて結婚を認めてくれたんだと思い、彼を連れて日本に帰ることにしました。
彼のお父さんも「絶対に帰ってご両親に会ってきなさい」と日本までの往復航空チケットをプレゼントしてくれました。
(写真はお父さんの住んでいた、すてきな屋根裏部屋のある赤い屋根の家)
-17-に続く
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